JGMSは、医師や医学生の海外留学を支援し、国内医療のグローバル化を目指すNPOです。留学経験のある医師を招き、定期的に講演会を行っています。
持田記念医学薬学振興財団インタビュー
海外留学補助制度とは?
持田記念医学薬学振興財団へのインタビュー
山梨大学 医学部 6年 奥村雄一
海外留学には、生活費の他にも渡航費や家を決めるまでの間のホテルの費用など、想像以上に金銭的な負担がかかります。しかし、そういった留学の費用を支援してくれる制度が存在します。
今回は、海外留学を志す研究者に対して留学補助活動を行っている、持田記念医学薬学振興財団の事務局長の大西修平さんにお話を伺いました。
支援制度や研究者の海外留学の意義など、留学を考えている人であれば誰もが気になる情報が満載です。

アメリカの若い研究者は意欲的

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奥村:日本人の研究者が海外に留学する事の意義を教えていただけますか?

大西:アメリカの大学院などの若い研究者は、日本の研究者に比べ、意欲的なように感じます。日本では自身の研究分野のみに専念して勉強する傾向が強いと感じますが、アメリカには専門分野以外の勉強も積極的に行うという傾向があります。そのため、勤務時間外に他の分野の勉強をしている研究者も少なくありません。もちろん、自分が専門とする分野の勉強に専念するというのも研究の発展のためには大切なことだと思います。しかし、異なる分野を勉強することで、専門とする分野を別の視点から捉えられるようになり、さらにその2つの分野を融合することで新たな分野を構築することができます。

また、アメリカでは、西海岸に務めていた医師が自分の意志で東海岸に勤務地を移すなどといったことが頻繁にあるそうで、そういった面からもフットワークの軽さを感じます。
このように、日本とは大きく異なった環境に身を置くというのは研究者にとって貴重な経験となり、研究においてのみならず、人間としても成長できるのではないでしょうか。

日本の研究環境も負けていない

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大西:昔に比べて、最近の若手研究者はあまり海外に行きたがらなくなっているそうです。

その背景には、留学後のポジションが保証されていないことや、日本の居心地が良いことなど、様々な理由が考えられます。しかし一番の理由は、日本の研究環境がアメリカにも負けないくらい整ってきたということだと思います。

かつての日本は、アメリカに比べて研究費が少なく、研究設備も劣っているような状態でした。しかし、現在は日本でも最新の研究機材を取り入れており、決してアメリカに引けを取らない環境となりました。こういった研究環境の変化により、わざわざ海外に行かなくても…と考える研究者が増えているのだと思います。

しかし先程述べたように、海外に行くことでしか得られない経験が確実にあります。ぜひとも日本の若い研究者も、フットワークを軽くして海外に行ってみてほしいと思います。その際に、この海外留学補助制度が金銭面で手助けできたらと考えています。

物怖じしない積極性が大事

奥村:貴団体の海外留学補助制度について、具体的に教えていただけますか?

大西:医学・薬学及びこれに関連する研究課題(以下参照)の研究を行っており、1年以上の海外留学をされる方を対象とした補助金制度になります。毎年20名を採用しており、一人あたり50万円を補助させていただいています。希望者は毎年100名ほどですので、倍率は5倍程度です。留学先への渡航費や留学先で住む場所が決まるまでのホテル代などに充てていただけたらと考えています。

審査に関しては、書類審査のみとなっており、研究内容を評価して選定しております。

※研究課題
(1) バイオ技術を基盤とする先端医療に関する研究
(2) バイオ技術を基盤とするゲノム機能/病態解析に関する研究
(3) 免疫/アレルギー/炎症の治療ならびに制御に関する研究
(4) 循環器/血液疾患の病態解析/治療制御に関する研究
(5) 創薬・創剤の基盤に関する研究
(6) 創薬とその臨床応用に関する研究

(詳しい募集要項はこちら:http://www.mochida.co.jp/zaidan/ryugaku.html

奥村:研究者としての海外留学を志している学生に、今のうちに心掛けておくことなどアドバイスはございますか?

大西:当然ながら、外国人としっかりとコミュニケーションが取れるように英語力をつけておくことは大事だと思います。さらに言えば、アメリカでは自分の意見を主張することが求められます。学生のうちから、自分の意見をしっかりと他人に伝える、物怖じせずに外国人に話しかける、といった積極的な姿勢を身につけておくと、より良い留学生活が送れると思います。頑張ってください。

インタビューを経て

この海外留学補助制度という素晴らしい制度の存在を、より多くの人に知っていただきたいと感じました。そしてこの制度によって、多くの研究者が海外へ留学し、日本の科学が発展されるのだと思います。
将来的に海外で研究を行いたいと考えている人は、ぜひともこの海外留学補助制度の詳細をご参照下さい。
(持田記念医学薬学振興財団:http://www.mochida.co.jp/zaidan/activities.html

最後に、今回のインタビューに応じていただいた持田記念医学薬学振興財団の大西修平様、そしてこのような機会を設けていただいたJGMSに感謝致します。本当にありがとうございました。

奥村雄一

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第14回JGMS講演会
2018年3月24日(土)
17:00-18:30
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